活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
野中ともそ『チェリー』
野中ともそ『チェリー』ポプラ社、2007.9、
293p、1400-


その州に住む人々は、自分たちの州をさくらんぼの州、と自称する。
夏にはチェリー・フェスティバルが盛大に開催され、にぎわう。
両親が離婚したために、僕がアメリカから帰国したのは12歳のとき。
4歳から12歳までをアメリカで暮らしていた僕が、日本の中学校に
なじめるはずもなく、ヘッドホンで大音量のギャングスタをかけ、
気持ちを武装する日々。
その夏、伯父が渡米する際に僕を誘った。
伯父も結婚してアメリカに住んでいたことがあったが、
前妻の母がそのときの家に住み着いて出ていってくれないというのだ。
家を売却して、今の妻の病院代に充てたい伯父は、かつての義母に
転居をお願いする(促す?)ときの要因として、
僕を連れていってくれることにしたのだ。
息苦しい毎日を送っていた僕は二つ返事で承諾した。
聞くところによると義母は、庭に聖なる丘と称してごみためを作り、
家の外壁を塗り替えたり、壁に穴を開けたりしていて、
家は近所から「魔女の館」と呼ばれているというのだ。
初めて会った義母、モリーは小柄な女性で、
しかも子どもの僕に人見知りをした。
それでも小さな声でこう言ったのだ。「来てくれて、うれしい」と。
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続けて読んでます、野中ともそ。
アメリカンな風味の『西の魔女が死んだ』少年ver.といったとこかな。
モリーの料理が何もかもおいしそうで困った(笑。
アメリカでは、りんごだけじゃなく、チェリーも、
生食用と料理用に分かれてるんだなあ。

20080625借
★★★
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