活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
森博嗣『もえない』
森博嗣『もえない Incombustibles』角川書店、
2007.12、259p、1500-


クラスメイトの杉山友也の葬式のあと、
杉山の父親が高校に僕を訪ねてきた。
棺に何冊か愛読書を入れてやったのだが、
燃え残りの中に金属の栞のようなものがあり、
そこに僕の名が刻印されていたというのだ。
S.FUCHITA、それは確かに僕の名前だけど…
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相変わらず秀逸な森の一人称。
今までは気にも留めなかったちょっとした違和感、
それが個々のピースとしてはまっていくときの快感、
自分の知らないうちに何かが迫ってくる恐怖、
みたいなミステリの王道みたいな部分もありつつ、
思春期の少年の、おとなびた独白の体裁。
冒頭のよしもとばなな『ハネムーン』からの引用もぐー。
何がもえないのかと思ってたけど、サブタイまんまの
「燃えない」だし(笑。
そうか、「名前は燃えない」か。

20080531借
★★★★
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