活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
小玉ユキ『羽衣ミシン』
小玉ユキ『羽衣ミシン』小学館、2007.8.29、
191p、390-

羽衣ミシン
番外編 かえりみち


橋を造る人になることを夢見る工学部3年生の陽一。
夢はあるけれど、いまいちぱっとせず、
課題をこなすのでいっぱいいっぱいの日々。
人のいいかれは、初冬の朝の工事現場で、
足場にひっかかっている白鳥を助ける。
その夜、バイト帰りの陽一のもとに、長い黒髪に
白いタートル、白いフレアスカート、白いショールをまとった
少女が、恩返しだとやってきた。
美羽と名乗った少女は、陽一の妻だと言い張り、
陽一の幼なじみと友人が運営するネットショップに、
縫い物の作品を卸し始めるのだった。
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うん、白鳥の恩返しの話。
そして異類との婚姻がハッピーエンドに終わったためしは
古今東西ないのだ。
陽一は最後まで美羽を、その白鳥だとは思っておらず、
そのことに気づくのは友人の沓澤のみ。
話のポイントを陽一と美羽だけでなく、
陽一の友人の沓澤と、幼なじみの糸織の関係にも広げたところが
ただの異類婚姻譚でなくしているのかな。

番外編は陽一のもとを去った美羽の孫らしい少女が、
「おじいちゃん」陽一を見に来る話。
沓澤と糸織の子どもと関わらせるところ、というか
幼なじみ、子どもの頃に出会っていた、という少女マンガ好みの
設定を、ここでも使うか、という徹底ぶりに感銘(笑。

2007.12購入
★★★
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