活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
繁田信一『天皇たちの孤独』
繁田信一『天皇たちの孤独 玉座から見た王朝時代』角川選書404、
角川書店、2006、238p、1500-

序章  ひとりぼっちの天皇たち
第一章 一条天皇の憂鬱
第二章 円融天皇の嫌悪
第三章 東三条院藤原詮子の偏愛
第四章 花山法王の不満
第五章 上東門院藤原彰子の困惑
第六章 三条天皇の警戒
終章  裏切られる天皇たち



神大の特別研究員さん。9つしか違わないのに、
けっこう単著もあるみたいですごいです。
権力の頂点、神性の顕現、みたいに表象されがちな「天皇」という
存在が、中世の特に摂関期においては、めちゃめちゃないがしろにされてた、
気苦労の多いポジションだった、ということが、これでもか、という
例で紹介されてる本。

結局、天皇という存在や地位は何なのか、ということを、歴史学はいまだに
明らかにしきれていないのだよね。
近代以降の「天皇」と、それ以前の「天皇」、それぞれを、きちんと
議論して定義する必要がすごくあるんじゃないの、としみじみ思ったり。

でもさ、この時期の天皇っていうのがすごく短命で、悲しい人生が多かった
からといって、「愛息から皇族の身分を奪った桐壺帝は、
実に賢明な父親であった」(238.9)なんて後書きは、ちょっとヨミモノとして
読者におもねりすぎじゃない?

★★
2007.2借
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