活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
惣領冬美『チェーザレ』
惣領冬美『チェーザレ 破壊の創造者』第1巻、第2巻
講談社、2006、各780円


日本におけるチェーザレ・ボルジア像の多くは、
塩野七生の『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』に
よるものなんじゃないだろうか。
チェーザレ伝の多くは、かれの父が法王となり、チェーザレが枢機卿と
なったあたりから始まる。その的確な状況判断能力、冷酷な政治行動。

この作品は、そういった既成の概念とは少し異なるチェーザレ像を
見せようとする。ピサの大学に通う16歳の初々しい少年、チェーザレ。
快活に笑い、愛馬にほほえみかける愛嬌、教授陣を論破する明晰な頭脳、
「万能の人」レオナルドとの出会い、ミケロットとの友情。

このチェーザレがいかにして「かの」チェーザレ・ボルジアとなって
ゆくのか。道のりは長い(笑。何しろまだ16歳だし。

物語の流れは、基本的にチェーザレ・ボルジアの伝記なので(笑、
そこと主要人物を押さえておけば、おおむねOK。
次巻が楽しみです。

惣領もそうだけど、逢坂みえことか吉野朔実とか松苗あけみとか、
往年(ってほど昔じゃないか)の少女漫画の実力派が
ここ数年、青年誌でいい作品書いてる。なんだろね、これは。
みんな出身が集英社、ってとこも関係あるかしら(笑。

★★★★
20061027漫画喫茶。
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