活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
選ばれた少女の至る「月の島」:篠田真由美『緑金書房午睡譚』
篠田真由美『緑金書房午睡譚』講談社、2010.4初版、2010.5第3刷、296p、1600-
第一章 月の島
第二章 ミッドサマー・アフタヌーンに見る夢は
第三章 鏡の向こうになにがある
第四章 どんなときでも目はつぶらずに
終章  クロさんひとり語り


シェークスピアの研究者である父が、1年間の研究休暇でイギリスに滞在するあいだ、比奈子は母方の遠い親戚という古書店に預けられることになった。特にイギリスの古書に詳しいという緑金書房は月島にある。その古風な古書店の屋根裏部屋で、親戚のロクロウさんと過ごす夏休み。父の過去、早世した母の謎に、直面していくことになる。装画は波津彬子。
がんばってファンタジー調にしないほうがよかったんじゃないかという痛々しさ。ヨーロッパの幻想世界につながっていくのには、どうも首肯できない。クロゼットの奥に続く森と街灯に憧れて、押し入れにこもってみた経験がある人には、これを以てファンタジーとされるのは、ちょっとあまりに物足りない。

★★20101128借
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