活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
恩田陸『六月の夜と昼のあわいに』
恩田陸『六月の夜と昼のあわいに』朝日新聞社、2009.6、203p、1500-

恋はみずいろ
唐草模様
Y字路の事件
約束の地
酒肆ローレライ
窯変・田久保順子
夜を遡る
翳りゆく部屋
コンパートメントにて
Interchange


短編集。
ちょっと前に読んだことがあったのを、窯変・田久保順子まで気づかずに読んでた。地球人類を滅亡させようとM78星雲から大挙してやってきた宇宙人に、特殊なアルファ波が含まれるその歌声によって、攻撃を思いとどまらせる運命を持って生まれた田久保順子が、5歳の夏休みにパチンコ店の駐車場に停めた車の中で、熱中症で死亡するまでの短い人生を描く奇作。これはなんかすごいパワーがあるw

それと、酒肆ローレライのつまみがおいしそうすぎ。イワシの梅たたき、えぼだいの一夜干し、せりのくるみあえ、からすみの博多(以上94)、茄子の浅漬け(96)。なんでもないもののはずなのに、ローレライという奇妙な店の中で、やたら現実的な存在感を持ち、その存在感によってローレライが逆説的に異界性を放つのだ。恩田陸とは絶対酒とつまみの好みが合うよなあ、といつも思う。

★★
20100919借
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粋な提案 / 2013/07/09 4:18 PM