活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
宮木あや子『泥ぞつもりて』
宮木あや子『泥(こひ)ぞつもりて』文藝春秋、2008、
285p、1476-

泥ぞつもりて
凍(こほ)れる涙
東風吹かば


陽成天皇の妃、宣耀殿、
清和天皇の妃、藤原多美子と平暄子、
清和天皇の妃、藤原高子、
が、それぞれの語り手。
天皇の後宮に上がる女たちの、
個々の事情、個々の感情。
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『花宵道中』でもそうだったが、
なんというか「よく調べましたね」感が拭えない。
出てくる風景や背景に、まったく生命感がない。
伊勢物語の一翼を担う高子はじめ、清和天皇や道真という
メジャーどころの人物頻出の時代を選んだのは、
却って失敗ではあるまいか。

★★
20100608
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