活字中毒者の乱読日記 印象批判100%
次の場所へ行くために:よしもとばなな『彼女について』
よしもとばなな『彼女について』文藝春秋、2008.11、222p、1190-

いとこの昇一が、叔母の遺言でわたしの部屋を訪れた。かれと会うのは10何年ぶりだろう。母と叔母が仲違いをしてから、長らく没交渉が続いていたのだ。いつでも便りにしてくれていいと、幼いあの日、叔母はわたしに連絡先を渡してくれていた。亡くなる直前まで、叔母はわたしを心配し続けてくれていたという。
でも、そんなにされなくても、わたしは両親がいなくなってからもちゃんと生きてきたし、一応恋もしたしセックスもしたし、定職にはついてないけど。でも、昇一が、叔母の思い出をたどる旅をするというのなら、いいよ、わたしもつきあってあげるね。
いとことの、思いがけないお祭りのような、祝福のような数日間の記録。
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そして思いがけないオチ。うまい。ある意味、一人称だからできる技巧か。
「そこまで説明しなくてもいいのにな」ということまで、懇切丁寧に書き込んでくるのは「よしもと」になってからの特徴かもしれないけど、「似た話、他でも読んだ」って気分にときたまなってしまう部分があるのが惜しい。よしもとの小説、ほぼ全部読んでる人間がいるってことをもっと自覚してほしい(笑。
ただ今回は(も?)、設定がかなりぶっ飛んでいて、失速せずに読了できた印象。

20110105借★★★
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小説 作家 よしもとばなな / comments(0) / trackbacks(0)
よしもとばなな『サウスポイント』
よしもとばなな『サウスポイント』中央公論新社、
2008.4、238p、1500-


テトラ、幸彦、珠彦、ハワイ。
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気持ちはわかるけど、もっと深いほうがいい。

★★★
20090621借
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よしもとばなな『まぼろしハワイ』
よしもとばなな『まぼろしハワイ』幻冬舎、2007.9
263p、1500-

まぼろしハワイ
姉さんと僕
銀の月の下で


短編集。
ハワイのハネムーンベビーだったわたしが、父の死後、
フラダンサーである義母とハワイに傷心旅行に行く表題作、
10歳違いの姉とおばさんに育てられた僕が、
おばさんの結婚式のためにハワイに行くことになり、
姉との関係と自分について深く考えることになる第2作、
父と父の恋人とその娘と、4人でハワイ旅行をしている、
ハワイの言葉で「くじら」を意味する名を持つわたしが、
母とその恋人との小樽旅行を思い出しつつ、
両親との関係を再考していく第3作。
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ちょっと急ぎ足で読んだせいもあるけれど、
どれもつつがなく、という印象がなくはない。
でも看過できない何かも含まれてる気がして、うーん、なんだ。

よしもとの、なんていうか、旅シリーズ(?)は、
ブエノスアイレスだのバリだの沖縄だのハワイだの、
気温が高そうなところが多いので、
もっと寒そうな場所でも頑張ってほしいです(笑。

★★★
20081210借
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よしもとばなな『イルカ』
よしもとばなな『イルカ』文春文庫、2008.11、253p、500-
初出2006.3文藝春秋



相変わらず時間ないけど読んでる。
・避妊したけど妊娠
・イルカを中心とした優しい人々にフォロー
・寺はすごいな
・剥製とか、食事に結びつかない殺生はなあ
・自分にウソをつかず、体を騙さず、深く考えて感じれば道は通じるかも


★★★
20081113購入
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吉本ばなな『ひな菊の人生』
吉本ばなな『ひな菊の人生』幻冬舎文庫、2006.4、
140p、457-(古本で250−)、初出2000.11ロッキング・オン

★★★

2008.7購入
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よしもとばなな『ハゴロモ』
よしもとばなな『ハゴロモ』新潮文庫、2006.7、185p、400-
初出2003.1新潮社

★★★

2008.8

小説 作家 よしもとばなな / comments(0) / trackbacks(0)
よしもとばなな『なんくるない』
よしもとばなな『なんくるない』新潮社、2004、
236p、1300-


心のバランスを崩して某団体に走ってしまった母が
戻ってくるまで、那覇にいるおばのもとで
暮らすことになった私。おばと見つめる、
何か力強く、あたたかい力。「ちんぬくじゅうしい」
30代後半に出会った私と恋人が、沖縄で知りあった
ある夫婦。それぞれの時間を慈しみあいながら生きてきた
ふたりの雰囲気に、次第に自信が持ててくる。
一緒に食べたおいしい「足てびち」はでも、奥さんの最後の
足てびちになってしまった。その一期一会。
理解しあって離婚したはずなのに、体はどうしてもそれを
受け入れられないようだ。逃げるように、本能が求める
沖縄に旅立つ。「なんくるない」日々を取り戻すために。
休暇でその南の島の砂浜で寝ていた僕は、
やたら汚れて、でも目の鋭い少女と出会う。
大人の都合で、なんだか壊れた野生の人形みたいな
かの女と、一緒に寝そべって海を眺める。
明日の船で、僕たちは一緒に石垣島へ戻る。「リッスン」
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王国シリーズと根っこがとてもよく似ている。
この沖縄の書き方の、ある種のうさんくささは、
よしもと自身も自覚しているので言及はしないことにしよう。

文庫が出てたので買おうかどうしようかちょっと悩んでたが、
まあ買わなくてよかったかな。

★★★
20071027借
小説 作家 よしもとばなな / comments(0) / trackbacks(0)
吉本ばなな『ハチ公の最後の恋人』
吉本ばなな『ハチ公の最後の恋人』
中央公論新社、1996、1999第8版
小説 作家 よしもとばなな / comments(0) / trackbacks(0)
吉本ばなな『SLY』
吉本ばなな『SLY』
幻冬舎、1996.4、1996.6第5刷、230p、1359-


「私」は喬が初めて女性として、好きになった人だった。
喬の次の恋人は日出男、その次の恋人はミミ。
ミミとの同居パーティの日、日出男と私は衝撃の告白を喬から受ける。
すなわち、喬がHIVキャリアだと。
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旅シリーズ。
今回はエジプトを旅する主人公たち。
バリの方がいい出来なんではないか。
ちょいとばかし、牽強付会な感じが否めない。

20070809借
★★
小説 作家 よしもとばなな / comments(0) / trackbacks(0)
よしもとばなな『王国』その3
よしもとばなな『王国』その3 ひみつの花園、新潮社、194p、1200-

ずっと遠距離だった真一郎くんと、一緒に住む物件を探している間に、
雫石は知ってしまう。自分が、ほんとうには真一郎くんを必要としていないこと、
真一郎くんには、他にやりたい仕事があるということ。
そして高橋くんの庭との出会い。
傷心の雫石は片岡さんの台湾旅行に同行することになる。
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このあらすじだけ読むとなんだがわからんな(笑。
まあ、成長し続ける雫石ちゃんと、変わり続ける周囲との関係、だな。
前回ほど自分が盛り上がらなかったのは、別れ話の回、だからかな(笑。

★★★
2007.4借
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